自販機で頻繁に見かけるアミノサプリプラス。ほどよい酸味で、とてもおいしいですよね。
アミノサプリプラスは他のジュースと比べると、カロリーや糖質が高いというわけではありません。
しかし、飲む量や飲み方を間違えると太る可能性もあります。
ぜひ、当記事で適切な量や飲み方を把握しておきましょう。
習慣的に飲むと太る可能性あり

アミノサプリプラスの栄養成分(1本555ml)
エネルギー:88.8kcal
たんぱく質:0g
脂質:0g
炭水化物:22.2g
食塩相当量:0.555g
ビタミンC:約400~1280mg
クエン酸:約1000mg
アルギニン:約100mg
シトルリン:約80mg
「1本約89kcal」の影響について
もちろん1日に89kcalだけを追加で摂取しても、それがすぐに体重増加に直結するわけではありません。
一般的な成人女性の1日の摂取カロリー(約1800~2200kcal)から見れば、小さな割合です。
しかし、注意しておきたいのは習慣化のリスクです。アミノサプリプラスはほどよい酸味があり、とてもおいしいので飲むことが習慣化しそうです。特に夏場は。
他の食事や運動量が変わらないまま、仮にこの89kcalを毎日追加し続けると、
- 1ヶ月(30日)で: 89 kcal × 30 = 2,670 kcal
- 1年間(365日)で: 89 kcal × 365 = 32,485 kcal
体脂肪1kgを増やすのに約7,200kcalが必要とされるため、理論上は1年間で約4.5kgの体重増加につながる可能性があります。
継続的に飲み続けると、長期目線では無視できない影響を与えることがある、という点がポイントです。
食物繊維がないことにも注意
アミノサプリプラス1本(555ml)あたり炭水化物は22.2gです。
炭水化物は糖質と食物繊維から構成されているのですが、アミノサプリプラスの炭水化物は食物繊維がゼロで糖質のみです。
原材料表示を見ると、アミノサプリプラスの糖質は果糖ぶどう糖液糖と砂糖です。
食物繊維は糖の吸収を緩やかにして血糖値の急上昇を抑える働きがあると言われています。逆に、果糖ぶどう糖液糖と砂糖は血糖値が急上昇しやすいです。
血糖値が急上昇すると血糖値を下げようとインスリンが分泌されるのですが、そのインスリンは余分な糖を脂肪にして蓄える働きがあります。
なので、同じカロリーでも食物繊維があるかないかで脂肪の付きやすさが変わってくるということは覚えておきましょう。
カロリーや糖質を他の飲料と比較

結論から言いますと、アミノサプリプラスはゼロカロリー飲料と一般的なジュース類の中間くらいで、他の主要なスポーツドリンクと同じくらいのカロリーと糖質量です。
主要な飲料との比較(100mlあたり)
まずは100mlあたりの栄養成分で比較してみましょう。
商品名 | エネルギー (kcal) | 炭水化物 (g) |
---|---|---|
アミノサプリプラス | 16kcal | 4.0g |
アクエリアス | 19kcal | 4.7g |
ポカリスエット | 25kcal | 6.2g |
コーラ | 45kcal | 11.3g |
三ツ矢サイダー | 42kcal | 11g |
オレンジジュース(濃縮還元) | 約45kcal | 約10g |
カルピスウォーター | 46kcal | 11g |
緑茶、麦茶、ウーロン茶 | 0kcal | 0g |
スポーツドリンクのカテゴリーでは標準的
アミノサプリプラスはアクエリアスと同じくらいで、ポカリスエットよりは少し低いです。
運動で失われたエネルギーと水分を補給するという目的を考えると、この糖分の量は吸収速度やエネルギー補給の観点から意図的に配合されていると考えられます。
一般的なジュースや炭酸飲料よりはかなり低い
コカ・コーラやオレンジジュースなどと比較すると、カロリーは約1/3、炭水化物(糖質)も半分以下です。
「甘い飲み物が飲みたい」と思った時に、一般的なジュース類を選ぶよりは、アミノサプリプラスの方がカロリーや糖質を大幅に抑えることができます。
アミノサプリプラスのパッケージに「低カロリー」と記載されているのですが、これらの飲料と比較したら確かに低カロリーと言えます。
もちろん水やお茶よりは高い
水やお茶はカロリーがゼロなので、水やお茶に比べるとアミノサプリプラスははるかにカロリーや糖質が高いということになります。
水やお茶の代わりとしてアミノサプリプラスを頻繁に飲むと、カロリーと糖質の摂取量は確実に積み重なっていきます。
結論:飲む場面により多いとも少ないとも言える
アミノサプリプラスのカロリーや糖質量は、どのような場面で飲むかによって多いとも言えるし、少ないとも言えます。
例えば、運動後やリフレッシュしたい時に、ジュースや炭酸飲料の代わりに飲むのであれば少ないと言えます。
また、喉が渇いた時の水分補給として、水やお茶の代わりに常飲するのであれば多いと言えるでしょう。
このように、どのような目的で飲むかを意識することも結構重要だったりします。
アミノサプリプラスを飲むのに最適なタイミングは?

結論として、最も効果が期待できるのは運動の前後や運動中であり、次いで日中のリフレッシュやエネルギー補給が必要な時です。
最もおすすめのタイミング:運動との組み合わせ
アミノサプリプラスに含まれる成分(アミノ酸、クエン酸、糖質)は、運動パフォーマンスの向上と回復をサポートするように設計されています。
1. 運動後(ゴールデンタイム)
おすすめ度:★★★
目的:疲労回復と筋肉の修復
運動でエネルギーを使い果たし、筋肉がダメージを受けた直後(特に30分〜1時間以内)は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、栄養の吸収率が非常に高まっています。
このタイミングで糖質とアミノ酸を摂取することで、以下のことが期待できます。
糖質:消費されたエネルギー源(グリコーゲン)を速やかに補充します。
アミノ酸(アルギニン、シトルリン):筋肉の分解を抑え、修復を助けます。
クエン酸:疲労感の軽減をサポートします。 運動後の回復に最適な成分が詰まっています。
2. 運動中
おすすめ度:★★★
目的:パフォーマンスの維持、水分・エネルギー補給
特に1時間を超えるような長時間の運動では、エネルギー切れ(ハンガーノック)や脱水がパフォーマンス低下の大きな原因となります。
運動中にアミノサプリプラスを少しずつ飲むことで、以下のことが期待できます。
エネルギー源となる糖質を補給し、スタミナを維持できる。
汗で失われる水分とミネラル(食塩)を補給できる。
アミノ酸が筋肉の疲労を軽減し、集中力を保つのを助ける。
3. 運動前
おすすめ度:★★☆
目的:エネルギーの先行補給、パフォーマンス向上
運動を始める30分〜1時間前に飲むことで、エネルギー源となる糖質を体に蓄え、運動開始時から高いパフォーマンスを発揮する準備ができます。
また、アミノ酸(特にアルギニンやシトルリン)には血流を促進する働きが期待されるため、筋肉に酸素や栄養素を届けやすくする効果も見込めます。
日常生活でのおすすめタイミング
スポーツをしない日でも、以下のようなタイミングで飲むのは効果的です。
仕事や勉強の合間のリフレッシュ
おすすめ度:★★☆
目的:集中力の回復、気分転換
脳のエネルギー源はぶどう糖です。仕事や勉強で頭が疲れた時に飲むと、糖質が素早く補給され、一時的に集中力を取り戻す助けになります。
レモン&アセロラ味の甘酸っぱい味わいは、気分転換にもぴったりです。
お風呂上がりや起床時
おすすめ度★☆☆
目的:水分とエネルギーの補給
入浴中や睡眠中は意外と汗をかいており、体は水分とミネラルを失っています。このタイミングで飲むことで、効率よく水分補給ができます。
ただし、糖分も含まれるため、純粋な水分補給が目的なら水やお茶の方が適しています。
注意が必要なタイミング(おすすめしない)
就寝直前:エネルギーとして消費されにくい糖分を摂取することになり、体脂肪として蓄積されやすくなります。
食事の代わりとして:栄養バランスが偏るため、食事はきちんと摂るべきです。
喉が渇くたびに、水の代わりに飲む:日常的な水分補給の基本は水やお茶です。これを習慣にすると、糖質の過剰摂取につながる可能性があります。
以上ように、アミノサプリプラスはいつ飲むかを意識することで、ただの嗜好品ではなく、コンディションを整えるための有効なツールとしも活用することができます。
アミノサプリプラスの気になる成分

簡単な解説ではありますが、アミノサプリプラスの原材料で疑問に思うものがあれば、ぜひこちらを読んで解決してください。
アセスルファムカリウム(アセスルファムK)
砂糖の約200倍の甘さを持つ甘味料です。熱に強く、味が安定しているため、多くの飲料やお菓子に使われます。体内で代謝・蓄積されずに、そのまま排出されます。
スクラロース
砂糖の約600倍の甘さがあり、砂糖に近い自然な甘味が特徴です。これも体内に吸収されにくく、ほとんどがそのまま排出されます。
ステビア
南米原産のキク科の植物「ステビア」の葉から抽出される、天然由来の甘味料です。砂糖の約200〜300倍の甘さがあります。
アルギニン&シトルリン
血流を改善し、パフォーマンス向上と疲労回復を助ける効果が期待できます。アルギニンとシトルリンは一緒に摂取すると相乗作用があります。
ただし、本格的な筋力トレーニング等で使われるサプリメント(1回あたり数千mg)と比較すると、ごく少量しか入っていません。
クエン酸
酸味を加える風味付けと疲労回復を早める効果が期待できます。疲労回復を目的とする場合の目安は1日あたり2000mg〜5000mgと言われています。
アミノサプリプラス1本で約1000mgなので、1日の目安量には届きませんが、1回の摂取量としては決して少なくありません。
クエン酸ナトリウム
クエン酸の酸味をマイルドにし、味を調える役割があります。クエン酸とクエン酸Naをセットで配合する合わせ技は、清涼飲料水で頻繁に見られます。
ビタミンC
成人の推奨摂取量は1日あたり100mgなので、アミノサプリプラス1本で1日に必要な量を余裕で摂取できます。
記事まとめ
最後に記事のポイントを箇条書きでまとめてみました。
- アミノサプリプラス1本あたり約89kcalなので、1本飲んでもすぐに体重に影響するわけではない。
- しかし、習慣的に飲み続けると太る可能性あり。
- 同じカロリーでも食物繊維があるかないかで太りやすさが変わる。
- アミノサプリプラスはゼロカロリー飲料と一般的なジュース類の中間くらいの位置づけ。
- 運動の前後や運動中に飲むのが一番おすすめ。
この記事が参考になりましたら幸いです。