スーパーなどでよく見かける森永乳業のギリシャヨーグルト・パルテノですが、太るかどうか気になる方も多いようです。

この記事では適量なら特に太る心配はなく、かえってダイエットに良い理由を解説しています。

また、記事後半ではパルテノ全シリーズでどれが太りにくいかランキング形式でご紹介しています。

ぜひダイエットにお役立てください。

パルテノは特に太る心配なし

パルテノ「プレーン」のパッケージ正面

パルテノは全6種類ありますが、例えば定番のプレーンは、

エネルギー:99kcal
たんぱく質:10.2g
脂質:4.3g
炭水化物:4.9g

となっています。

日本人の食事摂取基準(2025)のエネルギーの項目によると、1日の推定エネルギー必要量は運動レベルが普通の場合、たとえば以下のようになっています。

30~49歳の男性で2750kcal
30~49歳の女性で2050kcal

プレーン1個99kcalは1日の必要量でそれほど大きな割合ではないので、1日1個食べたくらいではそれほど体重増加の影響はないと言えます。

それどころか、ダイエットをする上でいろいろメリットがありますよ。

パルテノがダイエット向きである3つの理由

パルテノ「プレーン」のパッケージ裏面。1個(100g)あたりの栄養成分表示が記載されている。

タンパク質が多い

パルテノは1カップあたり約10gものたんぱく質が含まれています(成人の1日の推奨量は50~65g日本人の食事摂取基準2025タンパク質参照)。

これは一般的なヨーグルトの約2~3倍に相当し、例えば明治ブルガリアヨーグルト・プレーンのたんぱく質は100gあたり3.4gです。

たんぱく質が多いことのメリットとして以下の点が挙げられます。

  • 腹持ちが良い
  • 食べ過ぎや間食を防ぐ
  • 筋肉量を維持する

まず、たんぱく質は消化吸収がゆっくりなので、腹持ちが良いです。

それゆえに、食事のドカ食いや間食を防げますし、小腹が空いたときの間食としても、スナック菓子などよりはるかに健康的で満足感が得られます。

また、筋肉は基礎代謝が大きいので、太らないためには筋肉量を減らさないことが大切です。その点でも、たんぱく質が多いパルテノはダイエット向きだと言えます。

間食やおやつの代わりになりやすい

パルテノは「水切り製法」によって作られており、水分(ホエイ)が取り除かれているため、まるでクリームチーズのようにもったりと濃厚です。

筆者も実際に全種類のパルテノを食べましたが、まるでおやつを食べたような満足感がありました。

なので、ダイエット中に陥りがちな「甘いものやこってりしたものが食べたい」という欲求を満たしてくれると思いますよ。

カロリーや糖質がたっぷりなアイスクリームやケーキの代わりにパルテノを選べば、罪悪感なくデザート欲を満たすことができ、ダイエットの継続を助けてくれるでしょう。

特にプレーンは糖類が少ない

ダイエットでカロリーと同じくらい気をつけたいのが糖質、特に血糖値の急上昇です。

血糖値が急激に上がると、それを下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌されます。

このインスリンには、余った糖を脂肪として体に溜め込む働きがあるため、ダイエット中は血糖値を安定させることが重要です。

その点、パルテノのプレーンやプレーン脂肪ゼロは糖類が3g台と非常に少なく、血糖値の急上昇を招きにくい食品と言えます。

他のヨーグルトと比較してどう?

結論から言うと、パルテノ(プレーン味)は一般的なヨーグルトよりカロリーは少し高いものの、糖質は同等かそれ以下で、ダイエットに最も重要なたんぱく質が圧倒的に多く、非常に栄養バランスが優れています。

下の比較表で、代表的なヨーグルトと比べてみましょう。

主要ヨーグルト栄養成分 比較表 (100gあたり)

商品名エネルギーたんぱく質脂質炭水化物
パルテノ(プレーン)99kcal10.2g4.3g4.9g
オイコス(プレーン砂糖不使用)71kcal12.0g0g5.3g
明治ブルガリアヨーグルト LB81 プレーン62kcal3.4g3.0g5.3g
森永ビヒダス プレーンヨーグルト65kcal3.5g3.1g5.7g
一般的な飲むヨーグルト約65kcal約2.9g約0.5g約12.0g

この表から何が分かるのか、詳しく見ていきましょう。

カロリーだけではなく、たんぱく質量も超重要

パルテノのカロリー(99kcal)は他のプレーンヨーグルト(約60kcal台)に比べて高いことがわかります。

「え、やっぱり高いじゃないか」 と思うかもしれませんが、これはたんぱく質の多さがカバーしています。

表からわかるとおり、パルテノはオイコスと並んで、たんぱく質の量が圧倒的に多いです。

先ほど説明したように、この豊富なたんぱく質が満腹感を持続させ、筋肉の減少を防ぎ、ダイエットを強力にサポートしてくれますよ。

実は単にカロリーの多い少ないだけではなく、カロリーの質も考える必要があるんですね。

糖質が少ない

次に糖質(炭水化物)を見てみましょう。

プレーンのパルテノ(4.9g)の場合ですが、一般的なプレーンヨーグルト(5.3g~)と同等か、むしろ低い数値です。

特に注目すべきは飲むヨーグルトとの比較です。手軽で健康的と思われがちな飲むヨーグルトには、飲みやすくするために多くの糖分が加えられており、パルテノの2倍以上の糖質が含まれていることも珍しくありません。

ダイエットの観点では、パルテノの糖質の低さは大きなメリットです。ただし、プレーン以外の味はそれなりに糖質が多いです。

太りにくいパルテノのランキング

パルテノ全6種で筆者が考える、総合的に太りにくいランキングを作成してみました。

ダイエットの観点でどれにしようか迷っているなら、ぜひ参考にしてみてください。

1位:脂肪ゼロプレーン

パルテノ「プレーン脂肪ゼロ」のパッケージ正面
パルテノ「プレーン脂肪ゼロ」のパッケージ裏面。

【脂肪ゼロの栄養成分表示 1個(100g)あたり】
エネルギー:68kcal
たんぱく質:11.0g
脂質:0g
炭水化物:5.2g(糖類3.5g)
食塩相当量:0.10g
カルシウム:121mg

脂肪がゼロなので、68kcalという圧倒的な低カロリー。それに加え、たんぱく質は11.0gとシリーズNo.1。

炭水化物が5.2gと少なく砂糖が入っていないので、ダイエットを最優先するなら、これ一択と言えます。

ただし、脂質がゼロなので、食べたときの満足感は少ないです。

筆者も実際に食べましたが、確かに頻繁に食べるにはちょっと微妙かな~という感じがしました。

2位:プレーン

パルテノ「プレーン」のパッケージ正面
パルテノ「プレーン」のパッケージ裏面。

【プレーンの栄養成分表示 1個(100gあたり)】
エネルギー:99kcal
たんぱく質:10.2g
脂質:4.3g
炭水化物:4.9g(糖類3.7g)
食塩相当量:0.09g
カルシウム:113mg

カロリーは99kcalと脂肪ゼロよりは高いですが、炭水化物は4.9gと低く抑えられています。砂糖もゼロです。

脂質が4.3gあることで、脂肪ゼロよりも食べたときの満足感があります。

なので、物足りなさから他のものを食べてしまう気持ちを抑えられやすくなります。

定番の商品だけあって、全種類のなかで一番バランスが取れた商品だと思います。

3位:ブルーベリーソース味

パルテノ「ブルーベリーソース入り」のパッケージ正面
パルテノ「ブルーベリーソース入り」のパッケージ裏面。

【ブルーベリーソース味の栄養成分表示 1個(108g)あたり】
エネルギー:109kcal
たんぱく質:10.0g
脂質:4.2g
炭水化物:7.7g
食塩相当量:0.13g
カルシウム:111mg

味付きの中では最もカロリー・炭水化物・糖類が低いバランス型。

109kcalでたんぱく質もしっかり10.0g摂れます。

プレーンでは物足りないくて、どうしても味付きが食べたいという場合におすすめです。

4位:いちごソース味

パルテノ「いちごソース入り」のパッケージ正面
パルテノ「いちごソース入り」のパッケージ裏面。

【いちごソース味の栄養成分表示 1個(108g)あたり】
エネルギー:110kcal
たんぱく質:10.0g
脂質:4.3g
炭水化物:7.8g
食塩相当量:0.10g
カルシウム:111mg

ブルーベリーと栄養成分は非常に似ていますが、カロリーと炭水化物、脂質がわずかに高いためこの順位に。

気分によってブルーベリーと食べ分けると良いでしょう。

5位:クリーミーバニラ味

パルテノ「クリーミーバニラ味」のパッケージ正面
パルテノ「クリーミーバニラ味」のパッケージ裏面。

【クリーミーバニラ味の栄養成分表示 1個(105g)あたり】
エネルギー:114kcal
たんぱく質:10.0g
脂質:4.2g
炭水化物:9.1g
食塩相当量:0.09g
カルシウム:110mg

114kcalと全種類の中で最も高カロリー。炭水化物も9.1gと多めです。

美味しい分、ダイエット中はどうしても甘いものが食べたい時のご褒美としてたまに選ぶのが賢明です。

6位:はちみつ付

パルテノ「はちみつ付」のパッケージ正面
パルテノ「はちみつ付」のパッケージ裏面。

【はちみつ付の栄養成分表示 1個あたり】
エネルギー:103kcal
たんぱく質:8.2g
脂質:3.5g
炭水化物:10.2g
食塩相当量:0.07g
カルシウム:91mg

カロリーは103kcalとバニラより低いですが、炭水化物が10.2gと最も多く、たんぱく質も8.2gと最も少ないため、ダイエットの観点からは最も太りやすいと考えられます。

たんぱく質は消化・吸収がゆっくりで、満腹感を持続させてくれる効果があります。

同じカロリーでも、たんぱく質が多いヨーグルトの方が、その後の間食を防ぎやすくなります。

ランキングのポイント解説

1位と2位は不動

ダイエットの観点で考えるなら、ソースや砂糖の入っていない「脂肪ゼロプレーン」か「プレーン」の二択になります。

食べたときの満足感をどれだけ重視するかで食べ分けるのがおすすめです。

3位と4位は「味付き」の選択肢

プレーンに飽きてしまった時の選択肢として、ソース付きの中では比較的ヘルシーなブルーベリーといちごが続きます。

5位と6位は「デザート」と考える

バニラとはちみつは、たんぱく質補給というよりはヨーグルトデザートと考えたほうがよいかもしれません。

特に「はちみつ付」は、たんぱく質が少なく糖類が多いため、満腹感の持続という点でもダイエットに関しては他のシリーズに劣ります。

記事まとめ

最後に記事の要点をまとめます。

  • パルテノは1日1個くらいなら太る心配はない
  • パルテノはたんぱく質が多いのでダイエットに最適
  • たんぱく質は腹持ちがよいので、食べ過ぎや間食を防ぐ
  • パルテノは普通のヨーグルトよりもたんぱく質が約2~3倍多い
  • ダイエットの観点からはプレーンかプレーン脂肪ゼロがおすすめ

ぜひパルテノをうまく活用してダイエットで効果をあげてくださいね!