トマトジュースで人気の理想のトマト(伊藤園)ですが、太るかどうか気になっている人も多いようです。
結論から言いますと、適量なら理想のトマトを飲んでも太る心配はありません。
この記事では、理想のトマトを飲んでも太らない理由や賢い飲み方、飲むのにおすすめの時間帯までわかりやすく紹介しています。
【結論】理想のトマトは適量なら太らない!

理想のトマトは適量なら太る心配はありません。
以下、理由を説明していきます。
まずは理想のトマトの栄養成分を見ていきましょう。
理想のトマト(紙パック200ml)の栄養成分
エネルギー:75kcal
たんぱく質:3.3g
脂質:0g
炭水化物:16.8g
食塩相当量:0~0.59g
糖質:14.1g
糖類:11.6g
食物繊維:1.4~3.8g
カリウム:515~1285mg
ビタミンE:1.0~5.6mg
ビタミンK:1~20㎍
GABA:100mg
リコピン:25mg
(トマト100% 砂糖・食塩不使用)
※太ることと関連性が強い栄養素は赤文字にしています。
※機能性関与成分は青色にしています。
適量なら理想のトマトが太らないという根拠
太る心配がないという根拠はエネルギーが75kcalしかないからです。
一日に必要なカロリーは人によって様々ですが、目安としては、例えば30~49歳の日本人女性で身体活動レベルが「ふつう」の人は、一日に2050kcal必要とされています(日本人の食事摂取基準・エネルギー(2025年版))。
人は一日の消費カロリーを摂取カロリーが超えたときに脂肪として蓄えられ太ります。
なので、一日に1、2本くらいだと、食生活全体の中の割合としては小さいので、太ることにそれほど影響しないと考えられます。
実はもう一つの根拠として砂糖が入っていないということもありますが、これについては後述します。
ただし、飲み過ぎたら太る可能性あり
もっとも、一日に5本とか10本といった極端な飲み方をした場合は太る原因となり得ます。
【理想のトマト(200ml)が5本の場合】
75kcal × 5本 = 375kcal
糖質 14.1g × 5本 = 70.5g
理想のトマト(200ml)5本~10本分は一般的なラーメン一杯分のカロリー(400kcal~600kcal程度)に匹敵します。
紙パック版(200ml)なら心配ないですが、ペットボトル版の理想のトマトの場合はうっかりがぶ飲みし過ぎないように注意しましょう。
賢く飲めばダイエットの味方になる

理想のトマトをうまく活用すれば、むしろダイエットの味方となるでしょう。
おやつと置き換える
習慣的におやつを食べる人は、おやつを理想のトマトに置き換えるのがおすすめです。
一日の間食の目安は200kcalと言われていますが、この目安をオーバーしている人も多いのではないでしょうか。
【定番おやつのカロリーの目安】
バタークッキー(1枚):約50 kcal
プリン(1個100g):約130 kcal
みたらし団子(1本):約160 kcal
大福(1個 96g):約230 kcal
ポテトチップス(1袋 60g):約300-340 kcal
ショートケーキ(1個 120g):約370 kcal
理想のトマトは1本(200ml)あたりわずか75kcalなので、おやつと置き換えることでカロリーの摂取をだいぶ抑えることができます。
もちろん物足りない感じはあると思いますが、ダイエットに真剣に取り組みたいという人はグッとこらえましょう。
必ずしも毎日置き換える必要もなく、気が向いたときだけでもそれなりの効果は期待できますからね。
甘い飲み物と置き換える
ジュースなどの甘い飲み物をよく飲む人は、理想のトマトと置き換えることで、カロリーや砂糖の摂取を抑えることができます。
カロリーの点で言えば、一般的にジュースは理想のトマトよりやや多い程度です。しかし、ジュースは砂糖がたくさん含まれていることが多いのが問題なのです。
砂糖は体への吸収が非常に速く、飲むと一気に血糖値が上昇します。
すると、急上昇した血糖値を下げるため、すい臓からインスリンというホルモンが大量に分泌されます。
インスリンには以下のような働きがあります。
- 血液中の糖をエネルギーとして細胞に取り込ませる。
- 余った糖を脂肪に変えて、体に蓄えるよう指令を出す。
つまり、脂肪が増えて太りやすくなるということです。
ここで、砂糖が多いジュースと砂糖がゼロのジュースを比較してみましょう。
比較点 | 砂糖が多いジュース | 砂糖ゼロのジュース |
---|---|---|
血糖値の上昇 | 急激 | 穏やか |
インスリン分泌 | 大量 | 少量 |
脂肪蓄積への影響 | しやすい | しにくい |
満腹感の持続 | しにくい | しやすい |
もし、砂糖がたくさん入っているジュースを常飲しているなら、砂糖がゼロの理想のトマトに置き換えること砂糖を摂取せずに済みます。
もちろん、ダイエットの観点からは水やお茶が一番良いとは思いますが、それでは物足りないと感じるような場合に最適です。
見逃せない食物繊維の働き
一般的に、食物繊維には糖の吸収を緩やかにする働きがあると言われています。
そのため、ジュースを選ぶ際にはカロリーや糖質だけでなく、食物繊維の含有量にも注目してみるのがおすすめです。
理想のトマトは、そうした視点で見たときに食物繊維を豊富に含んでいる飲料の一つと言えるでしょう。
【参考】理想のトマトの食物繊維(200mlあたり):1.4~3.8g
いつ飲むと良い?時間帯別の効果

実は理想のトマトは飲む時間帯によって効果が変わってきます。
おすすめの時間帯を目的別に3つご紹介します。
なぜ飲む時間で効果が変わるの?
理想のトマトには、GABA、リコピン、食物繊維といった様々な成分が含まれています。
これらの成分は、体内で吸収されるタイミングや、その後の体の活動によって働き方が少しずつ変わってくるのです。
なので、特にどんな効果を期待したいかによって時間帯を決めるという飲み方もあります。
【夜】睡眠の質とリラックスに
理想のトマトは機能性表示食品として認可されているのですが、GABAが入っているのが大きな特徴です。
200ml中に100mgのGABAが入っているのですが、これはトマト(中玉)2個分に匹敵します。
GABAには以下のような効果があると言われています。
睡眠の質の向上: GABAには、深い眠りを促し、すっきりとした目覚めをサポートする機能があることが報告されています。一日の終わりに飲むことで、質の良い睡眠への準備ができます。
一時的な精神的ストレスの緩和: GABAは、仕事や勉強などによる一時的な緊張やストレスを和らげる働きも報告されています。就寝前のリラックスタイムに飲むことで、心身を落ち着かせるのに役立ちます。
睡眠やストレスが気になる方は夜に飲むことがおすすめです。
1本75kcalと低カロリーなので、寝る前に飲んでも太る心配はほとんどありません。
【朝】美容と1日のエネルギーに
理想のトマトには200ml中にリコピンが25mg含まれています。トマト(中玉)2.5~3個分くらいです。
リコピンの1日あたりの摂取目安量は、15mg〜20mgなので、1本で1日分を摂取できます。
リコピンは強力な抗酸化作用を持つことで知られ、紫外線などのダメージから体を守る働きが期待できます。
そして、リコピンは朝に摂取すると吸収率が良いと言われているの、強力な抗酸化作用を期待するなら朝に飲むことがおすすめです。
さらに、リコピンは油と一緒だと吸収されやすいので、パンにオリーブオイルを少し垂らしたり、卵料理(卵の脂質=油)と一緒に摂ったりすると、リコピンの吸収がさらにアップするのでおすすめですよ。
【食事の30分前】糖の吸収対策に
理想のトマトは食物繊維も豊富です。200ml中に1.4~3.8g入っています。
これは飲料としては非常に多く、食物繊維が多いとされる全粒粉パンに匹敵するレベルの食物繊維の割合です。
食事の最初に野菜やきのこなど食物繊維が豊富なものを食べる「ベジファースト」という食事法があります。
これは、後から入ってくる糖質の吸収を緩やかにすることを目的としています。
なので、食事前30分の時間帯もおすすめです。
時間帯別の効果を表にまとめると以下のようになります。
飲むタイミング | こんな人におすすめ | 成分 |
---|---|---|
夜 | ・ぐっすり眠りたい ・ストレスを和らげたい | GABA |
朝 | 美容ケアを意識している | リコピン |
食事の30分前 | ダイエット中の方 | 食物繊維 |
記事まとめ
理想のトマトは紙パック(200ml)の場合、75kcalと低カロリーなので、太る心配はありません。
ただし、低カロリーと言えど、過剰に飲むと太る原因となり得ますので飲み過ぎないようにしましょう。
ダイエットの観点で一番おすすめのの見方は、おやつや甘い飲み物と置き換えることです。
GABAやリコピン、食物繊維が豊富なので、その成分を生かすために朝、夜、食事30分前に飲むといった戦略的な摂取もおすすめです。